2024/11/16

非鉄部門

犬山工場


12 基の
バッチ型熱風循環炉を装備


非鉄部門の中心的な素材は、アルミ合金です。処理温度が比較的低めな100℃〜600℃であるため、直接加熱するのではなく、熱した空気を循環させるバッチ型の「熱風循環炉」をメインに使っています。温度設定によって、T4やT5,T6,T7,O処理などの用途に合わせた条件が設定出来ます。



垂直移動で
15秒以内を実現

垂直移動で15秒以内を実現最大の特徴は、加熱後に製品を載せ替えることなく、垂直移動で水槽に入れられる設計になっております。この仕組みによって、15秒以内での冷却処理を可能にしています。他にも、時効硬化処理専用炉で台車式熱風循環炉もあります。



様々なニーズに対応

・機械的性質を高める
・耐食性を高める
・寸法の変化を防止する
・強度を高める
・切削加工性を高める



ブリスター対策にも対応

熱処理後に表面に発生する、水泡や膨れに対する「ブリスター対策」など、非鉄金属に特有の困りごとにも柔軟に対応します。サイズや形状、単品物から量産品、幅広く対応できます。



熱処理後も
外観が綺麗

水槽の水を定期的に清掃し、且つ溶体化水没時間を15秒以内に確保する事で、熱処理後の外観が熱処理前と遜色ありません。


対応可能な処理


T4処理の目的と特性

機械的性質や耐食性を高めることを目的とした熱処理で、溶体化処理後、水冷を行います。その後は人工時効処理などを行わず、そのまま自然時効となります。材質にもよりますが、約460〜530℃程度で処理を行います。


T5処理の目的と特性

機械的性質の向上や寸法の安定化を促すことを目的とした熱処理で押出による高温加工の処理後に冷却することで焼入れ効果が得られやすい合金や鋳物に向いています。約150〜250℃で加熱処理をおこない自然空冷を行います。


T6処理の目的と特性

高い強度が必要な製品や、切削加工性の向上を目的とした熱処理で、アルミ合金では一般的な方法です。溶体化処理で水冷(T4)を行います。その後、人工時効硬化処理(T5)を行います。


T7処理の目的と特性

強度よりも寸法の安定化等の特別な性質を引き出すことを目的とした熱処理で、溶体化処理をした後、時効硬化処理温度をT6処理時の温度よりあげることで製品の使用環境(熱処理加工後の製品の使われ方)が高温で使用される場合の製品寸法の変化を防止します。主に7000系のアルミ合金に用いられることが多く、人工時効処理の温度が通常よりも高いだけでなく、保持時間を長めに設定されることもあります。


O処理の目的と特性

材質ごとに温度と保持時間の条件が異なりますが、材料を柔らかくするだけでなく、残留応力の除去、組織の均一化など目的によっても条件が変わってきます。
温度は約350〜420℃程度で冷却コントロールを行います。






犬山工場


〒484-0866 愛知県犬山市字寺西 25番地
TEL. 0568-67-8845 〔代〕
FAX. 0568-67-8847



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